毎日が忙しいと、テレビを見なくなってしまった。 テレビには出ていても、仕事以外は 「ICHIE」 で毎日奮闘している。 世の中で何が起きているのか… 浦島太郎状態だ。 総裁選が終わった政治の世界も、どうなって行くのか… さっぱり分析できていない。 ただし、店をやるようになって世の中が不景気だということは、誰よりも実感している。 明るいニュースが、トンと聞かれない。 唯一の明るいニュースは、前からノーベル賞を取るといわれていた、山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞したことだ。 髪の毛一本から、その人のさまざまな臓器や組織をつくりだすことのできるIPS細胞は画期的な発明だ。 難病の治療や臓器、細胞の再生医療に革命を起こすと大きな期待をかけられている。 政治・経済の分野でも、こんな明るいニュースが出てきて欲しいものだ。 先週は、オープンの週に比べて 「ガクン」 と売り上げが落ちてしまった。 そんな時に来てくれるお客さんは、神様に見える。 三波春夫さんの 「お客様は神様です」 という台詞は、「ちょっと、大げさな表現じゃない…」 と思っていたが、そんなことはなかった。 あの名言は、心のそこからでた言葉なのだと知ることができた。 金曜日に来てくれた高校・大学時代の友人は、すい臓ガンで大手術をしていた。 一時は誰にも会いたくなかったそうだが、少し回復したので店に来てくれたという。 2年ぶりに会った友人は、げっそりやせてしまった姿だった。 「それでも来てくれたのか…」 と、涙が出そうになってしまった。 同じ時代を生き、損得なく付き合ってきた仲間はありがたいものだ。 学生時代の楽しかった話に花が咲き、少しは元気を取り戻してもらえたようだった。 この店は、一期一会の (一会) と、一つの惠を分け合う (一惠) という意味がこもっている。 来週も、そんな出会いが何人あるか、楽しみで仕方がない。 合掌
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